事後測定2日目

kuroken2006-08-21

本日の写真は、42℃のお湯に1時間ほど足を浸し、発汗量を測定する実験を行なったあとの僕の足。お湯に浸かっていた部分が、真っ赤っ赤になってます。


……突然ですが、叫ばせてください。


幸せだあ〜♪


昨日の夜からずっと、幸福感に包まれています。
枕を使って眠れる幸せ。
好きなときに身体を起こせる幸せ。
歩ける幸せ。
ベッドレスト生活もそれなりに快適でしたけど、こうやって自由に行動できるようになると、「やっぱり、寝たままの状態ってのはつらかったんだなあ」とわかります。好きなときに、どこへでも移動できるっていうのは、ホント大きな幸せです。
20日ぶりに立ち上がってみて、気づいたことがいくつか。


その1。
声が小さくなりました
ベッドレストのときは、自分でも「俺、ちょっとうるさくないか?」と思うほど、声が無駄にでかかったんですよね。だけど、立ち上がってから普通のボリュームに戻ったような……。
気分があんまり優れないときも、大声でしゃべっていると、なんとなく楽になれたんです。寝たきりだと、ストレスの捌け口がまるで見つかりませんから、たぶん大声を出すことでストレスを発散していたんでしょうね。トレーニングのあとは必ず気分がすっきりしたのも、同様の理由だと思います。


その2。
寝たままの状態で見える景色って、ホント限られてるんですね。
立って初めてわかりました。20日間、ずっと過ごした部屋なのに、「あ。こんなところに、こんな張り紙があったんだ」「へえ。ここに、こんなものが置いてあったんだ」と今まで知らなかった風景をいろいろと発見。
あと、僕自身の風貌も、寝ているときと立ったあとではかなり違って見えたみたいです。
「ええ? ホントに黒田さんですか? 誰かわからなかったです」と、ケアスタッフの人に驚かれたくらいですから。血液が下に下がり、顔のむくみがとれたため、寝ていたときよりも痩せて見えたんでしょーか?


その3。
座った状態で口にする20日ぶりのご飯。
いつもの「まったく味がないおにぎり」を頬張ると……あ、味がある
これには驚きました。たぶん、今日だけ塩加減が多かったってことはないと思うんですが。
寝たきり状態だと味覚にまで変化が生じるんでしょーか? そう思ってご飯を味わってみると、確かにいろんなものの味付けが、いつもより濃く感じるような。
ベッドレスト中は、「うーん、あんまり美味しくない食事だなあ」と思ってましたけど、これって食事のせいではなく、僕の身体のほうに原因があったのかも……。


その4。
地球到着から12時間後の身体測定では、なんと身長が1.2センチも伸びていました
うわあ、すげえ。重力の影響がないと、そんなふうになっちゃうんだあ。「ふふ。背が高くなってモテモテ?」とか思いましたが、すぐに縮んじゃうそうです。残念。
当然ながら、全身の筋肉量は落ちていましたが、それ以上に脂肪が落ちていたことに、またまたびっくり。


体重 74kg → 70kg
体脂肪率 21% → 20%
ウェスト 86cm → 82cm


ベッドレスト生活って、ダイエット効果抜群ぢゃん。


いや、酒も飲まず、間食もせず、毎日運動をしていたら、これくらい痩せるってことなんですね。うーん、このままの状態を維持したいなあ。


朝食後、車で研究室へ移動。
今日からの測定は比較的楽なものばかりなので、気持ちもずいぶんと落ち着いています。
足取りも昨日に較べて、格段によくなりました。まだ、カメのようなのろまな歩みですが、もう、あんまりふらつくこともありません。
試しに、研究室まで階段を使ってみたんですが、うおおおおお、足もとだけ重力が大きいような妙な感じ。やはり、筋力は衰えているんでしょう。
しかし、時間の経過と共に確実に回復していくのがわかります。午後には、普通のスピードで歩けるまでになりました。
実験が終わったあとは、車に乗らず、歩いてベッドのある部屋まで帰還。階段も、ゆっくり歩けば、とくに問題ありませんでした。


あ、そうそう。
今日は20日ぶりにお風呂に入りましたよ。
ひげも剃ってサッパリ。
もう一度いわせてください。


幸せだあ〜♪