事後測定3日目

kuroken2006-08-22

地球に到着してから、もうすぐ48時間が経過します。
足もとのふらふらした感じは完全になくなりました。
その代わりに、背中、腰、太もも、ふくらはぎ――すべてが筋肉痛
立ち上がったことで、一気に筋肉に負担がかかったんでしょうね。
とはいっても、それほど強い痛みではないので、とくに不都合は感じておりません。
でも、今こそケアスタッフに、あちこちマッサージしてもらいたい気分。
よーし、頼んでみるか。
「ねえ、マッサージして――」
「ベッドレストが終わった人はダメです」


まったく相手にされませんでした(涙)。


昨日に引き続き、立ち上がってみて気がついたこと。


その5。
ベッドレスト中は全身に電極をつけ、様々な測定が行なわれました。腰のあたりにも電極を貼りつけなければならないため、測定のたびにパンツをずり下ろされていた僕。
そのときはなにも感じなかったんですが、宇宙旅行が終わったあとに同様のことをされたら、なんだかムショーに恥ずかしかったです。
普通の生活に戻った途端、恥じらいが生まれましたよ。
たぶん、「今からベッドの上でうXこをしろ」といわれても、恥ずかしくてできないと思います。
ほら。「うXこ」って文字も、伏せ字になっちゃってるでしょ。


その6。
うXこネタばかりですみません。
僕、一度に大量のうXこを出すことがなぜかできなくって、1日に6回くらい排泄してるんです。それが、ベッドレスト中はモリモリとうXこが出て、1日2〜3回ですんでいました(それでもほかの人に較べれば、充分多いんですけどね)。
しかし、立ち上がった途端、ベッドレスト前の状態に戻っちゃいましたよ。
これは、どーいった理由からなんでしょうね?


そんなこんなで、事後測定3日目。
今日は名古屋大学へ車で移動して、NIRS測定とVo2max測定。さらに大垣へと移り、MRIの撮影。事前測定1日目とまったく同じスケジュールです。「NIRSってなに? Vo2maxって元スーパーモンキーズのこと?」と首をひねられているかたは、7月25日、26日の日記をご覧ください。
愛知医科大学病院の敷地内から出るのは、7月30日以来、実に23日ぶり。ひさしぶりの娑婆です。そりゃ、心も躍ります。
いつも着ているユニフォーム姿で、しかも片手には安楽尿器を抱えているので、外を出歩くのはちょっと恥ずかしかったですけど、それでもひさしぶりの外出の誘惑には勝てませんでした。測定の空き時間を利用して、あちこち散歩しまくり。
そして、昼食はコンビニのお弁当♪
宇宙ステーションの食事には、正直、飽きてきていたので、ひさしぶりの外食(?)に心ウキウキ。不思議なことに、ベッドレスト中は「もっと、あっさりしたものが食べたい」と思っていたんですが、起き上がってみると、なぜか味の濃いものが食べたくて仕方がありません。焼きそばにしようかな、ラーメンにしようかな、焼き肉丼にしようかな♪ とさんざん悩んだ結果、定価490円のビーフカレーを食べました


美味しいよ。
涙が出るくらい、美味しいよ。


宇宙旅行中は甘いものもほとんど食べられなかったので、生クリームがたっぷりのったプリン(105円)も購入


うあああああ。
うめええええええ。


合計595円の安い昼食でしたが、値段なんて関係ありませんね。
あと1日我慢すれば、どんなものでも自由に食べられるんだあ。
そう思うと、今からわくわくします。
……ああ、「出前一丁」がムショーに食べたい。


さてさて、本日の測定結果です。
筋力はわずかに衰えていましたが、エアロバイクによる最大酸素摂取量は増加しておりました。
毎日、トレーニングを続けた効果ですね。
限界までエアロバイクを漕いで、へろへろになりましたが、気分も悪くならず、足もともしっかりしていたので、「この分なら、もう走ったりしても大丈夫」と自信がつきました。
さあ、明日はついに最終日。
家に帰ったら、熱い味噌汁が飲みたいです。
……1ヵ月近くを過ごしたこの場所を去るのは、ちょっと寂しくもありますが。