ケアスタッフ

kuroken2006-08-08

台風が近づいているそうですね。
でも、僕のいる宇宙空間は、外の景色がまったく見えないため、晴れていようと雨が降っていようと、日常にまるで変化がありません。
室温も一定に保たれているので、外が暑いのか涼しいのかもわかんないもんなあ。ちょっと寂しいかも。
今日は、東京から編集者のかたが面会に来てくださいました。遠いところ、しかも台風が接近中だというのに、本当にありがとうございました。
「せっかく若い人がいっぱいいるんだから、皆さんに宣伝しておきましょう」ということで、Iさんが持ってきてくださった僕の著作『カンニング少女』を、ケアスタッフの皆さんに「読んでください」と手渡す。これで僕に対する評価は、「変なおやぢ」から「変なロリコンおやぢ」に変わるでしょう。……ダメぢゃん。
ついでに、最近このブログのアクセス数も徐々に増えてきたことですし、皆様にも露骨に宣伝(笑)。

カンニング少女

カンニング少女

どうぞよろしく。


「あと、これ、黒田さんに差し入れです」
Iさんから茶封筒を手渡されました。
「なんですか?」
「DVDです。宇宙旅行にふさわしいものをと思いまして、一生懸命探しました」
うわあ、なんだろう?
2001年宇宙の旅」かな? 「未知との遭遇」かな? 「スター・ウォーズ」かな?
わくわくしながら封筒の中身を取り出すと……



宇宙企画スーパースター4時間


だーかーらー(以下略)


Iさん、ありがとうございます(涙)。
収納棚の中に、またHなコレクションがひとつ増えました。
やばいなあ。この生活にもずいぶんと慣れてきて、そろそろこーゆーものにも反応しちゃうような気がするよ。今、計算してみたけど、もう2週間以上……(以下、自主規制)


さて!
今日は僕らの身の回りの世話をしてくださっているケアスタッフのお話を。
基本的には、看護学生の皆さんが交代で、僕ら被験者の世話をしてくれております。毎日のバイタルチェックから、食事の用意、シーツの取り替え、洗髪や清拭、さらには排泄物の後始末まで。彼女たちのおかげで、ずいぶんとストレスも軽減されました。ホント、毎日感謝しっぱなしです。
彼女たちにとっても、たぶんいい実習になっているんでしょうね。僕らは病人ではありませんから、ちょっとくらいヘマをしても笑って許せちゃいますし。
昔から、なぜか看護師の知り合いは大勢いるので、彼女たちの偉大さはよくわかっているつもりでしたが、実際に看護されて、まだまだ僕の認識は甘かったなと実感。ホント、看護師ってのはすごいです。テクニックとか経験とか、そーゆーこととは関係なく、みんながとてつもない癒しのパワーを持っているんですよね。とくに、宇宙生活に入った直後のあまり気分がすぐれなかった数日間は、彼女たちに大いに助けられました。心の底から感謝しております!
先日、頭を洗ってもらっているときに、ケアスタッフの一人からこんなことをいわれました。
黒田さんって、私たちの間で大人気なんですよ
「ええ? そうなの?」
あっという間に顔はデレデレ。
「どうして? どうして?」
髪の毛が短いから、ものすごく洗髪しやすいって


……そんなことかよ。


天然なのか計算なのか、持ち上げておいてがくぅんと落とすその話術にも、すっかりメロメロになってます。
「黒田さんのおひげ萌え〜(ハート)」
15以上も歳が離れた女の子から、そんなことをいわれたら、ウハウハになっちゃうのは当然でしょ?