にぎやかな1日

kuroken2006-08-13

今日は親戚、友人が入れ替わり立ち替わり、面会に来てくれました。一体、何人来たんだ? 総勢11名?
レーニングを終えてゴーグルをはずすと、兄弟、従兄弟、甥、姪、友人らが目の前にいてびっくり。遠心機の回転スピードはやはり衝撃的だったらしく、小学5年生の姪っ子は母親の太ももにしがみつきながら、「ねえ、けんちゃん、死んでない? 死んでない?」と怯えてました。姪よ、死んでたまるか。
そーか。世間は盆休みなんですよね。
梅雨明け前から、事前測定で愛知医科大学にカンヅメになってましたから、僕、まだ今年の夏の暑さをまったく味わっておりません。一定の温度に保たれた宇宙ステーションは、実に居心地いいんですけど、外の景色がまったく見えず、当然陽射しも当たらないので、ちょっと寂しいです。
ってなわけで、今日はストレッチャーに横たわったまま、屋外へ連れて行ってもらいました♪


ひさしぶりに見る青空! 太陽!


感激です。面会に来たみんなは「こんなところ、蒸し暑いのに〜」とかなり迷惑そうでしたが、僕にはその暑さが心地よくって。
毎日、トレーニングで汗をかきまくっていますが、陽の光を浴びたことで肌が汗ばむのはひさしぶりの経験。そんなささいなことが、ひどく嬉しかったり。
「暑い、暑い」と愚痴をこぼす皆の横で、ひたすら光合成を続ける僕。大量の元気力をチャージしました。


ひなたぼっこのあとは、皆をベッドにご案内。
毎回毎回、シモの話でひじょーに申し訳ないんですが、ベッドの上って、やたらと毛が散らばるんですよね。それもちぢれた陰毛ばかりが。病院のベッドには真っ白なシーツが敷かれているため、その存在はさらにクローズアップされちゃいます。
友達の前ならさほど恥ずかしくないんですが、さすがに親戚の前ではちょっと……。
慌てて払いのける僕。
どうして陰毛って、あーも大量に抜け落ちるんでしょう? 前々からいってることですが、夜中に分裂して自己増殖しているとしか思えないんですけど。


ひとつの部屋には6人の被験者がいますが、ベッドの周りにはついたてが立てられているため、プライバシーは守られております。
これが僕の空間。


奥のほうに見える黒いものは、大きなゴミ袋です。ついたての数が足りないため、ゴミ袋で隠してもらっています。ところどころ破れ目があって恥ずかしいんですけど、「誰かに覗かれているかもしれない」という妄想にちょっと興奮なんかもしちゃったり(変態か)。
いや、でもホント、ケアスタッフの皆さんは、いつもゴミ袋のところから、まるで暖簾でもくぐるみたいにやって来るので、なんだかここが僕の家みたいに思えて、とても楽しいんですよね。
しかし……。
マイ空間にやって来た友人がひとこと。


「ねえ、どうしておまえのところだけ、ゴミ袋で囲われてるの?」


……え? これって僕だけだったの?
「ほかの人のところは、ちゃんと普通のついたてが立ってるけど」
…………。
周りを見渡すことができないから、今まで全然知らなかったよ(涙)。
どうして、僕だけゴミ袋?
僕はゴミってことですか?
ずずぅんと落ち込む僕の横で、ブログのために書き留めておいたネタ帳を広げて大声で読み上げる姪っ子。


「"今日は朝立ちした。"
ねえねえ、ママ。朝立ちってなに?」


その場の空気が凍りつくのがはっきりとわかった昼下がりの出来事でした。



関係者の皆さん、今日は騒々しくしてしまって、ホントすみませんでした(平謝)。